2011年5月8日日曜日

農業者は保守的

まず保守的であることの良い点を挙げてみましょう。親代々からの仕事を継ぐことは誇りであり、日本やヨーロッパでも伝統的に受け継がれている。作物でも受け継いで作られている。そう簡単にある作物が良いからと換えられるわけでもない。まず経験がない。それに使う機械や道具もない。砂糖キビの値段が良いからといって工場との契約や政府の政策など考慮せず植えると良い結果は得られない。養鶏や養豚でも同じだといえる。
保守的である欠点を取り上げてみましょう。自分の経験を重んじ、新しい技術を取り入れる際に経験を重視し、なかなか踏み切れない。あらゆる物事のチャンスは誰にも平等に与えられている。けれども保守的な人は機会を逃がしてしまうことがある。保守的農業者は自分の経験と良き農業者の意見を技師の意見よりも重んじるのです。      
技師は数字と45年の試験の元に発表するのですけど、進歩的農業者は機会を逃さず、すぐ取り入れている。そのことはモーダでもなく革命でもない。将来を見て進むことが進歩的といえそうです。
それはあらゆる分野にいえることだと思うのです。 銀行界の第一人者、オラーボ・セツーバルは記者会見でこう語りました。我々は必要とあれば銀行界を一週間以内に再編成することが出来ます。勿論お互いに数字の上で良いことを示せばのことです。このことは鉄鋼業界や化学工業界とあらゆる分野に言えることだと思います。しかし農業はそうは行かない。その団体である協同組合にも当てはまるのです。
1970年代に、農務大臣パウリネリが組合法を作り上げて以来、今日まで社会情勢はずいぶん変わりましたけど、組合の体質はあまり変わってないようです。ただ組合の領域を守ることのみに一生懸命で、まるで自然の動物が自分の領域を守るのに似ています。これも農業者が保守的の故ではないでしょうか。その反面、アグロ・ビジネスの多国籍企業は結合や買収を繰り返し絶大な力になっているのです。組合はお互いに自分の領域を守るために競争し合い、発展を妨げているように思われます。
今度、北パラナのインテグラーダ組合とコプラミル組合が、将来一つになることを条件に合意したことは、組合にとっても農業者にも良いことのように思われます。

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