2011年5月8日日曜日

2005年度の政治と経済

今年10月までの経済を見てみましょう。
農業の面では今年は最悪の年でした。まず不作で、そのうえ作物の値段が最低で、その原因はドル安によるものです。輸出が好調で黒字が300億ドルにもなりドル安にしている。また海外からのブラジルへの投資も増えているのが原因のようです。それでもまだまだ不安の要素が残り、その原因が政治の不安定や財政赤字、第一に社会保障年金の赤字が30億レアル、海外への返済額がGNPの52パーセントと膨大な額で、市中銀行から借りて、しかも金利19.パーセントでさらに財政赤字を増やす要因になっている。これは世界でも一番高い利子を設定しており、銀行は高い利益を上げている。その反面、インフレは.5パーセントに収まっている。生産部門は設備投資を控え、競争力を弱めている。
税制改革や行政改革などやらねばならぬ問題がたくさんありますけど、政治の腐敗で議会は汚職問題で精一杯、何一つ審議できない状態です。雇用状態は悪く、国民の貧窮は拡大するばかりで、ブラジル国民の所得の差は広がる一方で、国民の不満を招いている。
国民の労働者を率いる労働党が潔白な政治を旗印に運動を起こして、政権を取ると汚職をする。国民を裏切ったことになり、政治家は信用できないという状態に陥って、将来への不安となっている。
政府は高い銀行利子を維持してインフレを抑えていますけど、政府自体の赤字も拡大、国の買い上げたドルの政府ドル残高が拡大し、ドル安のため輸出を圧迫している現状です。
工業界や農業団体はいっせいに抗議しており、政府の経済政策に反対の声が出ております。❀

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