2011年5月8日日曜日

農業者と予測

農業者は天気と値段を予想せねばならない立場にあります。まず作物を植える前に天気を予想しますけど、当たらないこともよくあります。専門家が二、三ヶ月前に予測しますけど、あたる率は半々で、一週間前になるとだいぶ当たるようになる。
P北パラナでは春の九月ごろから夏の作物の植付けが始まりますけど、雨季に入ったわけではないので、天気の予想がよく狂います。雨雲が地上に漂っていても降らないときもある。種を少しでも深く植えると、大雨になり生えにくく失敗することがあります。今日では種に防腐剤を混ぜて万全を期し、生える深さに植えているので失敗は殆どありません。
世界的に天候が不順で大雨の被害や、長い旱魃で作物に被害が出ておりますけど、北パラナはここ数年天候に恵まれております。2004年は夏冬と2度の作物がよく獲れて、町の倉庫は満杯です。それゆえ値段は政府の最低値を割っている状態で、半年経っても取引できず、半分が倉庫に眠った状態で、またすぐ次の収穫が始まろうとしていますので、組合は倉庫の確保に余計な経費が掛かる状態です。天気は大陸性ゆえか、すぐ近くまで雨が来たのに自分のところには降らないことがよくあり、作物の収穫に大きく影響することがあり、農家の利益に繋がるので、運としか言いようがないようです。このようなリスクを避けるため、農業者は何回にも分けて植えるか、多様な作物を作るように心がけています。取れても取れなくてもコストは同じで、余計に取れた者だけが利益を上げるのです。

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