2011年5月8日日曜日

尊敬する二人の女性

この二人の女性はもともとこの町に住んでいたことがあり、私の最も尊敬する女性で、脱帽して敬意を表したい。
一人は嘉陽ルイザさん、国吉真保さんの長女で私の遠い親戚にあたります。彼女は5人の子供を大学までみな優秀な成績で卒業させている。これだけのことなら別にもたくさんのお母さんがおります。彼女は自分の女中さんの私生児を我が子同様に育て、中学まで卒業させ立派な社会人になっているのです。このようなことは誰でもが出来ることではありません。普通は女中さんが私生児を産むと、たとえ法律的な手当を払っても解雇します。何故なら赤子を抱えた女中さんにはお手伝いが出来るはずはありません。女中さんの将来を案じ子供を引き取り、別の男との結婚を勧めて解雇したのです。子供を一人前に育て、女性の将来まで考えてやったのです。まさに偉大な慈悲深い母なのです。これが私の尊敬する理由なのです。
もう一人の女性は私の叔母カメ子さんで、移住してサンパウロに着いた時初めにお会いした女性で、私にブラジルのお金を与えてくれた人で、すぐ本屋で「岩窟王」の本を買いました。彼女は四人目の子が一歳のとき夫を事故で亡くし、途方にくれている頃でした。農場を経営しながら裁縫をして、子供四人を大学までやり、沖縄人の特質をよく受け継いでいます。その影響で、子供達は日本語もよく理解し、日本の文化も身につけている。ブラジル人として社交性豊かな理想とする日系人に成長しているのです。それだけなら多くの日系人がやっている。彼女は人の世話もよくやり、私の子達もよく世話になっていました。心の優しい人でみんなから好かれていて、子供達まで明るい好かれる日系人に成長し、私の尊敬する故なのです。
このように移民してきた日本人は子供の教育に力を入れ、開拓した土地は幾百とありますけど、子供達は土地を離れ、町の職業に就き、農業者はだんだん少なくなっております。孫はすべて大学を卒業し、ちなみに二人の娘は日本に留学しています。

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