2011年5月8日日曜日

毅さんへの手紙  -書簡-

2004年は災害や変動の激しかった年でしたけど、それも過ぎ去り、新しい年2005年がやって来ました。毅さん澄さんともお元気でしょうか。
私家族とも元気で新年を迎えました。お正月になると貴方の健康が気になり、お互いに古希を迎え、有難いことだと思っております。
特に貴方は病気と闘い生き長らえたこと、感無量でしょう。遠い外国からいつも貴方を応援している友達がいることを忘れずに、精神力で生き抜いてください。
私達同級生は古希をお祝いすることでしょうけど、外国では祝うことはありません。ただ2006年には結婚50年になりますので、子たちが祝うよう今から計画しているようです。
70歳過ぎると若い頃のように野心や希望もなく、自分の子たちを一人前に育て、自分の力と努力で生きてほしいと思っております。移住してきた私たちは言葉も解らず、お金もなく子供を育て、何とか生活の基盤を築いてきたのですから、現代の若い子や孫たちは余りにも恵まれて、私立の学校へ自動車で送り迎えられ、何の不自由もなく育っていますけれど、将来も約束されるでしょうか、不安もあります。
私の住んでいるブラジルは自然に恵まれ、作物がよく育つ国です。気候もよく国民も明るく、人種差別もなく宗教も自由で、外国人の日本人には有難い国です。私は移住とはこの国に外国の種、ウチナー人の種を植え付ける役目だと思っている。移住してきたウチナー人の子孫はたくさんおり、あらゆる職業に就いているから有難いことです。
新年の挨拶とともに毅さんの健康と家族の健康を祈っております。
2005年1月4日

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