2011年5月8日日曜日

考える事と記憶

 本を読むことは考える能力を養うことかもしれない。書かれていることからさまざまな事を思い浮かべる。自分の記憶にさらに上乗せして、いろいろのことを思い浮かべるのです。そのことが創造する力を作りだす。作家は多くの本を読み、その中から多様にも連想して事実に近い状態まで持っていくのだと思われる。
 私たちの脳には自分の今までの過去が記憶されている。これはまるでコンピュータにも似ている。コンピュータは創造することは出来ない。人間のもつ感情をも持ち合わせない。人間のもつ感情は文字で表現することは難しい。その点、作家は文字でたくみに表現して、読む人の心をとらえるのです。
 私は早寝するので夜中に目を覚まし、眠れぬことがよくある。そんな時は過去の思い出の中のあらゆる記憶を思い浮かべ、再現して記憶を確認することがある。特に少年時代の記憶はなかなか消えない。私は二度も自分の生まれた部落を訪ねていますので、現代の移り変わった姿を見ていますけど、頭の記憶には昔のままの姿しかなく、どうしても現代の姿が思い出せないのです。ポルトガル語を理解する上でも日本語に訳して納得するのです。特に人名はブラジル名ですとなかなか覚えられなく、日本名なら覚えやすいことも事実です。また、パソコンのキーでも何回も叩いてやっと覚えるのです。
 脳は使えば使うほど記憶力が増すといいます。四、五か国語を話す人もいます。日本人移民の中にはいまだにポルトガル語が充分に出来ない人もいます。
 昔から今日まで、人間はいろいろのことを考えてきて、現代の社会ができたのだと思う。余りにも仕事に時間を取られ考える時間がない人は、たち止って何かを考えてみるのも自分の人生を豊かにするでしょう。❀


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