2011年5月9日月曜日

命(いのち)

初めがあると終りがあり、生あるものにも終りがある。生物にはすべて死があります。そのことを生命ともいい、人間ですと人生といわれています。生命の起源を辿ると暖かい海からタンパク質の単一細胞から生まれたと学者は書いております。もともと中性生物で高度の進化を遂げて植物と動物に進化し、中でも人間は優れた進化を遂げて、今日の人間が地球に万物の長として存在しています。この地球の生物の生存競争の中で人間はあらゆる生物と共存し、自分の家族が絶えないよう先祖から引き継がれ、また子孫を残してゆく役割を果たしていると思われます。私達の存在は地球の中で、また歴史の中で微々たるものでしかないのです。すべての人が人生とはなんぞや、どう生きていくべきかを考えました。誰も正しく返答を得た人はなく、むなしさのあまり滝から落ちて命を絶った人もおります。路上で寝て物乞いして暮らす人もおれば、何の不自由もなく裕福な家に生まれても命を絶つ人もいます。
現代の社会は複雑化し、殺人や窃盗がはびこり、あらゆる部門で機械化が進み、失業者は多くなり社会不安を募らせている状態です。将来に希望が持てず麻薬や酒におぼれ、エイズのような病気まで現れ、このような不安に子供をつくらない夫婦までおり、多くの若夫婦が子供をつくらなくなると人間の生存を脅かすことにもなりかねないのです。
人間は昔から考える生物で、何千年も昔にエジプトのピラミッドを数学的に計算して造り上げ、ピタゴラスの定理や物理の原理を生み出し、現代の人はそれを利用して今日の科学の発展を成し遂げ、便利な社会を造り上げたのです。
発展には取り残された社会があり、そのことが人間社会を脅かすことにもなったのだと思われます。自分だけ満足しても取り残された人のこともみんなで考える社会であって欲しいのです。
2003年9月28日 ❀

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