2011年6月24日金曜日

家族の絆

  家族の絆
N H k のテレビヲ観て日本の大都会でアパートに一人暮らしの 老人が誰とも交際もなく家族との絆のきれた人の多いことに驚いた、豊かな生活で便利な世の中で家族の絆が失われた社会に、哀れを感ずるのです。その様な老人も日本経済成長、華やかな時に地方から大都会に移り住み、両親の承諾なしに結婚して仕事に終われて地方の家族との連絡もなく、夫婦のどちらかにも先立たれて一人ぽっちになった人です。とくに体の自由もきかない人は、電話で食事を取り寄せて、部屋いっぱい塵でうまり、管理人が部屋を訪ねると二三日前に亡くなっていたことを知る様になる、引き取り人もなく、無縁者として葬られるのです、余にも発展した社会の人として,あってはならない家族の絆が失われているように思われる、
その点沖縄人はまだまだ家族の絆は守られていると感ずる。もともと以前は、沖縄は日本で最も貧しい県で家族構成の多いので有名でした、朝食は大きい鍋にたくさんの芋を炊き、お膳に盛り家族全員囲んで、皮をむいて味噌しるで喉の詰まりを流すのが常食でした、それでも一家は祖父母から孫までが円満でした、祭日になると仏壇に供えるご飯や餅や豚肉や魚で家族は腹いっぱい食べるので、待ちどうしいほどでした。畑が少なく次男以下は日本か海外に出稼ぎにでるのが慣わしでした。出稼ぎにでても古里の親兄弟が忘れられず、正月やお盆に帰るのが待ちどうしく、歯を食いしばってお金を貯ええて持ち帰り。親兄弟の喜ばすのでした、帰ると祖母はたくさんの芋てんぷらを揚げて親類や近所の人も加わり、地酒で賑わって、祖父母のわが子の手柄を称えるのでした。
沖縄人には仏教は浸透していないけど、どこの家にも祖先を祭った仏壇があり、先祖の亡くなられた人々の位牌が置かれている、家族や一門はお正月やお盆にはお参りに来て、家族の大切さを身につけるのです、これが家族の絆として古里を離れても
自分の後ろには家族が控えていて悪い事でもしたら、家族全部の恥だとしていつも肝に銘じてるのです、ブラジルにおける沖縄人も同様で大家族がおおく、親子三代ひとつ屋根に住んでいるのが多いのです。
私の家族にも次のようなことがありました。わたしの家族も大家族ですけど
総てが思ったよりも容易く、国立大学に入学したのです、7番の女の子が大学入学してまもなく大変な事が起こっていたのです、上の娘の夫が突然田舎の町の我が家に現われた。何の用かもわからず、母や妻は涙を流していた。まず母がきりだした、わたしが二十歳のとき出稼ぎにいって、お前を身ごもった、おんなじことが七女にも起こったのです、学生でありながら恋愛して身ごもってしまった、母はきっと娘は死にたい思いでいるからいって抱きしめてやりなさい、と言ったのです、
自分のあの頃を思い浮かべての事でした。。私は早速娘に会いに行きました
彼女を抱きしめた時、彼女は声を出して泣きました。私は言いました、心配するな神からの思し召しだ、皆で育てるから後で皆で振る舞を考えよう。と別れた
娘も安心したようでした、不安で食事も通らないと体にも悪く生まれる子にも悪い、と」先ず親子とも健康で良い子を産んでほしいと願った。先ずどのような男なのか知りたかった。知りえたのは彼も医か学生で親の仕送りで学校に通うっているとのことで、まず結婚は無理で、たとえ結婚したとしても幸せになれない、先ず良い道は結婚して離婚する事、生まれる子に父を認知してもらうことでした、私の孫が父の知らない孫であってはならないようにしたのです。私自身が父なし子として育ち運動会や卒業式にいつも一人でいたから、家族の大事さを感じていたので、孫にはその様な思いはさせたくなかった。孫は健康に生まれて、我が家で育てることにした、娘も嫌な思いも忘れて、子育てに一生懸命でした、私も孫の顔が見たく、仕事から早く帰るのが待ちどうしかった。このように私の母や夫婦や姉妹によって暖かく育てられた。娘もCaixa economica federalに就職して、隣街の大學に入学して、子育てと仕事と夜学と三つの仕事を20歳の若さでこなし、法科の過程を卒業して労働裁判所で働く事ができた。親として不憫でならない、けど娘は案外平気でいる、大家族であったのが皆出て行ってその娘だけが親と一緒に住んでいるけど。わたし夫婦も年ですし、私達のために神が与えた道なのかと思うのです。その孫も今年大學卒業して職についてる、自分の孫ながら誰よりも優れた人間性を持った男なので卒業式にはその父親にも会って話す機会があった。はじめのショックを受けた時にはその父親を恨んだりもしたけど、彼も立派な人物で、学生時代経済的にも支援していつも電話で話し合い親子の絆を保っている。つい最近には父の両親にも会い、孫は母方と父方家族との絆で守られ、母違いの二人の妹もおり、あれ程不憫に思われた孫が誰よりも愛されるようになったのも家族の絆の賜物だと思うのです
2010年4月24日国吉真一

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