2013年6月15日土曜日

我が家の犬

我が家には雌犬がおる。名前は二―ナと呼んでいる、僕の隣から譲り受けたのだ。隣の家には二匹の犬がおった、僕の家にも犬はおったけど老齢なので車が出る時、門を開くと注意しないと外へ出る癖があった。出るとなかなか屋敷に入ろうとしない癖もかねていた。多分自由に走りたいのでしょう、また犬を連れた人に出会うと喧嘩でもしたいのか四つ角まで追いかけた、たまには争いになり家の前では威張っていても四つ角までいくと相手は主人がおるのを強みに喧嘩をしかけてきて恐れをなして帰るのです。一度通りがけの人に後ろから噛みついて病院で手当てをしてもらったことがあった、市役所の職員が狂犬病でないか調べにまで来た。幸い予防の接種がしてあった
その後昼は囲いに入れていた。
突然行方がわからずになった多分年ですので主人に迷惑がないように死場を求めて去ったのだろうと家族は話し合った。その後譲り受けたのが二―ナです、幸いに避妊手術を受けているのでオス犬がタムロすることはない
朝起きると僕はコーヒーを飲んでからテレビのニュースを観ると僕の所に来て縋りつき、手をなめたり、顔まで近づいて舌でなめる。人間の挨拶のキッスかも知れない。顔を良く見るとやはりやさしい顔をしている。でも種類は雑種の雑種で何でも食う、特に人間の食事つまりフェイジョンとご飯がいくらでも食べる、その他にラソンも用意しているけどあまり食べようとしない。
時たま夜中に遠い犬と鳴き声を争い寝付かれない事がある。また前の通りを夜中に誰かが通ると吠えるので泥棒の予防になっている。たまに隣の犬と出会って足で抱きあったりする。多分過去の事を思い出しているのだろう、
それでも隣の犬は上品で耳がだらりとぶら下がり毛が柔らかく見るからに品がある。主人のお嬢さんはて綱を取って散歩に連れて行くのをぼくの二―ナは恨めしそうに見ていることがある。多分どうして私の主人はどこにも連れていかないのかと二―ナは思うでしょう、けど一度前に飼っていた犬が人に噛みついたからだといっているそれ以外にも散歩する時間的余裕がないのも一つの理由のようだそれでも二―ナは
私の主人は年齢的には定年になったけどいまだに仕事にでかける。
街の中央に出かける時は車で行き用事が済むとすぐ帰ってくる一体いつになったら仕事を離れて私を散歩に連れて行くのか、二―ナは考えるのです。
人間の争いを犬と猫にたとえることがある、ある時雨が晴れた後犬が吠えだしたので窓から覗くと知らない猫が石垣を歩いているのに吠えていた、この野郎家の主はおれなのだと吠えていたのかも知れない、
ふと次の俳句が頭に浮かんだ
「夜ほえて、娘の帰宅。ホッとする{
(雨晴れて。垣根またがう。野良ネコか)

「わが輩は猫である」の小説の中に。人間が食べる屠蘇の夜食がどんなにうまいのか年に一度しか食卓にださないのをその家の猫は一度試してみたいと隙を見て口に入れたのが餅だった、口にほり込んだのはよいけど歯にくっついて、食べようがなく吐き出すにもだせないで、前足を口に入れて取り出そうと、歩き回る姿を主人の子供らは、やーれ正月になると猫も踊りだすと手をたたいて笑う場面が書かれている。僕の飼っている犬も言葉は出さぬけどいつも主人家族の様子を見てひとりで考えているだろう。然し人間のように考える能力がないだけだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿